使い捨てカイロは燃えるゴミ?燃えないゴミ?未使用カイロの処分(分別)と再利用

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冬の必需品使い捨てカイロは、外でお仕事をされる方はもちろん通勤や通学で冷たくなった体を温めてくれる優秀なアイテムです。使い捨てカイロの温かさが続くのは7時間程度なので、毎日捨てる方もいるのではないでしょうか。

さて、あなたは使い捨てカイロを捨てるとき正しく分別・処分できていますか?

この記事では、使い捨てカイロの正しい分別方法とその理由や未使用の使い捨てカイロを処分する時の注意点、処分する前にできる再利用方法などをご紹介します。

1.使い捨てカイロは燃えるゴミ?燃えないゴミ?

使い捨てカイロは自治体によって燃えるゴミにも燃えないゴミにも分別されます。

使い捨てカイロの成分の半分以上は鉄なので、多くの自治体では燃えないゴミとして分別するよう指定されています。しかし、燃えるゴミに分別するよう指定する自治体もあります。使い捨てカイロに含まれる鉄類以外の成分(水・塩類・バーミキュライト・活性炭)が燃えるゴミの対象品目なので、燃えるゴミに分別指定しているのでしょう。

1-1.使い捨てカイロは同じ県や地域でも分別は異なる

大田区・足立区・荒川区・板橋区江戸川区では使い捨てカイロを不燃ゴミとして処分するよう指定されていますが、同じ関東圏でも横浜市では燃えるゴミに分別しなければなりません。他にも、名古屋市では使い捨てカイロは不燃ごみと分類されていますが、同じ愛知県内でも東海市では燃えるゴミとして処分するよう決められています。

自分の地域が燃えるゴミ、燃えないゴミどちらで分別指定されているかは、お住いの自治体の粗大ごみページから確認しましょう。

お住いの市町村ホームページにアクセスし、粗大ゴミページの家庭ゴミ取り扱い一覧から調べることができます。使い捨てカイロの分別方法が記載されていない場合には、電話やメールから担当者に確認すると正しい分別方法を教えてくれます。

2.使い捨てカイロの発熱の仕組みと成分・分別は?

使い捨てカイロの中身には以下の成分が含まれています。
・鉄粉
・水
・塩類
・バーミキュライト
・活性炭

使い捨てカイロはこれらを混ぜることで鉄を急速に酸化させ、熱を発生させています。鉄を酸化させるとは言い換えると「鉄を錆びさせる」ことです。外に置いたままになっている自転車のように自然に酸化していくのであれば、熱は発生しません。熱を発生させるには、急速に酸化させることが重要です。

使い捨てカイロの中身には鉄と鉄が錆びるために必要な物質が入っており、鉄は不燃ゴミに分別されますが、塩類、活性炭などは燃えるゴミに分別されます。このような理由から自治体によって燃えないゴミに指定されたり、燃えるゴミに指定されたりします。

3.使い捨てカイロの処分方法は?危険性は?

使い捨てカイロを燃えないゴミ、燃えるゴミどちらで処分する場合にも中身を取り出さず、白い不織布のまま指定されたごみ袋に入れましょう。指定された曜日や日にちに指定場所へ出すと、自治体の回収車が収集してくれます。

3-1.使い捨てカイロを水にぬらすと火事になる?

使い捨てカイロを水にぬらしても火事になりません。水に含まれている酸素が使い捨てカイロの中身と反応して、急速に酸化し熱くなる可能性はありますが、発熱と同時に水が熱を奪うので火事になるほど高温にはならないでしょう。

使い捨てカイロとよく間違えられるのが、除湿剤やスナック菓子を湿気から守るために入れられている「乾燥剤」(シリカゲル)です。乾燥剤に含まれているシリカゲルは水と反応すると一瞬にして100度以上の高温になり、火事になる危険もあります。

3-2.使い捨てカイロをゴミ箱に放置すると火事になる!?

使い捨てカイロを暖かいままゴミ箱に放置しても火事になる可能性は極めて低いです。使い捨てカイロは最高でも70度程度までしか温度が上がりません。また、ホッカイロを覆う袋は不織布という燃えにくい紙を使っているので、発火することもないでしょう。
一度冷めた使い捨てカイロは特別な処理をしない限り、再度発熱することはありませんが、少しでも火事のリスクを減らすため完全に冷ましてから処分しましょう。

使い捨てカイロを放置しても火事にはなりませんが、火傷をする危険はあります。使い捨てカイロを体の同じ場所に3~4時間以上当て続けると低温火傷を引き起こす危険があるので、注意しましょう。

4.未使用の使い捨てカイロの処分方法

未使用の使い捨てカイロは処分する前に使用期限や有効期限を確認しましょう。未使用でも使用期限が過ぎてしまった使い捨てカイロは、外袋を開封しまだ発熱する場合には完全に冷め切ってから処分しましょう。冷めるまでの時間は大きさに比例しますが、一日放置すれば再度温かくなることはありません。

4-1.未使用の使い捨てカイロは翌年使える?保管方法は?

冬の初めに使い捨てカイロをまとめて購入したが、余ってしまった場合には翌年まで保管し利用できます。使い捨てカイロの外袋に、使用期限が記載されているので確認してみましょう。使い捨てカイロの使用期限はメーカーにより異なりますが、購入から2年から5年間は余裕があります。

翌年以降まで使える場合は、袋に穴が開かないようジップロックなど密閉できる袋に入れて日の当たらない場所に保管しましょう。外袋に穴が開いてしまうと、そこから空気が入り発熱します。翌年、古いものから使えるように、保管した日付も記入しておくとよいでしょう。

非常用袋に入れて保管するのもおすすめです。停電で暖房器具が使えない災害時に暖をとれる使い捨てカイロは重宝します。

4-2.未使用で使用期限が過ぎてしまった使い捨てカイロはどうなる?

使用期限が過ぎてしまった使い捨てカイロも保管状態が良ければ、まだ暖かくなることもあります。しかし、使用期限が過ぎた使い捨てカイロは暖かくなるまで時間がかかったり、本来であれば7時間持続する温かさが、4時間で冷たくなってしまうなど、効果が実感できないかもしれません。

各メーカーでも使用期限を過ぎた使い捨てカイロは適切に処分するよう呼び掛けています。

5.処分前の使い捨てカイロを再利用する3つの方法

一度冷たくなったホッカイロは中に入っている鉄粉が完全に酸化している状態なので、使い捨てカイロとして再利用はできません。しかし、使い捨てカイロ以外の目的であれば再利用できます。使い捨てカイロの中に含まれている成分の特徴を生かし、ゴミとして処分する前に有効活用してみてはいかがでしょうか。

5-1.使い捨てカイロの再利用方法1.消臭剤

使い捨てカイロに入っている活性炭の表面には臭い分子を吸着する効果があります。消臭剤として売られているものより炭の量が少ないので1週間程度で効果は薄れてしまいますが、手軽で経済的に消臭効果が得られます。

使い方は冷たくなった使い捨てカイロをそのまま靴や冷蔵庫の中に入れるだけなので簡単です。

5-2.使い捨てカイロの再利用方法2.除湿剤

使い捨てカイロに入っている活性炭には消臭以外に除湿効果もあります。クローゼットや下駄箱、洗面所の下など湿気のたまりやすい場所に置くと、空気中の湿気を吸い込みカビの発生を防ぐ効果が期待できます。これも、消臭剤と同様に除湿剤として販売されているものよりは除湿効果の持続期間が短いです。

袋のまま置くだけでも効果は得られますが、より効果を高めたいときや下駄箱や冷蔵庫など広い範囲に効果を求めるときには、不織布を切って使い捨てカイロ中身を平たいお皿に移して設置しましょう。

5-3.使い捨てカイロの再利用方法3.土の肥料

使い捨てカイロに含まれるバーミキュライトは園芸用土に土壌改良用の成分としても含まれています。しかし、使い捨てカイロには塩類が含まれていて、これが塩化ナトリウム(塩)だった場合にはこの成分を取り除かないと植物が枯れてしまいます。

【ガーデニングの肥料にするために】

塩類(塩化ナトリウム)を取り除くにはホッカイロの中身を取り出し、お湯に混ぜ塩化ナトリウムを溶かします。塩化ナトリウム以外は水に溶けないので、コーヒーフィルターなどでろ過すると、水に溶けた塩分が下にたまり、フィルターには塩類(塩化ナトリウム)が抜けたバーミキュライトや鉄粉などが残ります。

まずは雑草が生えている土壌で試し、変化がなければ肥料を使用したい植物の周りに撒きましょう。塩分が残っていると土壌のバランスが変化し、植物が枯れてしまうことがあります。使い捨てカイロの外袋裏側に“ご使用後は肥料としてそのまま使えます”という一文が記載されていれば、塩化ナトリウム以外の塩類が入っているので、ろ過しなくても植物が枯れる心配はありません。

ゴミが出ない充電式カイロもある

使い捨てカイロの他に充電式カイロや電子レンジで温めて繰り返し使えるカイロも販売されています。値段は3000円から8000円で繰り返し500回使えます。一回当たりの使用料は約6円(3000円÷500回)と使い捨てカイロに比べ経済的で、使う度にゴミを捨てる手間もかかりません。デザイン性の高いものも多いので、ファッションアイテムの一つにもなります。

使い捨てカイロの分別/処分方法と再利用方法のまとめ

1.使い捨てカイロの分別処分方法は自治体のホームページを確認する。
2.使い捨てカイロが原因で火事になる可能性は極めて低い。
3.使い捨てカイロの成分には除湿・消臭・肥料化など再利用方法がある。

以上、使い捨てカイロの仕組みと分別処分方法、再利用方法などをご紹介しました。
使い捨てカイロはルールを守り正しく分別処分しましょう。