エアコンの無料回収は違法行為?理由と正しい処分方法

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「エアコンを無料回収します」と宣伝する業者の中には違法な処分方法を利用することで、処分費用をかけず、利益を得ている場合があります。エアコンを無料回収してもらう前には必ず違法性が無い回収業者なのか確認しましょう。

目次

エアコンの無料回収は違法?無料回収できない理由1.リサイクル対象家電だから

エアコンはリサイクル対象家電なので、エアコンを処分する際にはメーカーや年式で定められているリサイクル料金がかかります。メーカーや年式によっても異なりますが、リサイクル料金は972円以上発生します。

【家電リサイクル法とは】

2001年(平成13年)4月1日に本格施行された、家電リサイクル法は家電から価値ある資源を取り出し再資源化し、環境を保護する目的で制定されました。
エアコンにはオゾン層を破壊するフロンガスが含まれているので、これを適切に処分しないと、地球温暖化が進んでしまいます。

この法律が施行されるまではエアコンも粗大ゴミとして処分されていましたが、現在では自治体に粗大ゴミとして出せないので注意が必要です。

エアコンの無料回収は違法?無料回収できない理由2.取り外し費用が発生するから

エアコンを取り外すには1台に付き、1時間以上がかかります。取り外す前に壁や床を傷つけない為に養生し、作業前にもエアコンを一定時間空運転しなければなりません。

業務用エアコンは室内機1台あたり20kg以上の重さがあるため2人以上の作業員が必要です。

エアコンの無料回収は違法?無料回収できない理由3.運搬費用が発生するから

エアコンを回収するには室内機と室外機の両方を運搬する必要があります。室外機は大きい為、軽トラック以上の大きさの車両が必要です。更に回収場所から指定収集場所までのガソリン代や車両維持には保険代、自動車税など年間150,000円以上の車両維持費がかかります。

違法にエアコンを無料回収する業者1.無許可営業である

違法にエアコンの無料回収している業者の多くは無許可で営業しています。違法業者を見分ける上で最も重要なのが、エアコンを回収するために必要な許可を得ているかです。
エアコンを無料回収するためには「古物商許可」や「産業廃棄物収集運搬許可」「一般廃棄物収集運搬許可」などが必要です。

【古物商許可とは】

古物商許可とは転売目的で価値があるものとしてエアコンを買取りする際に必要な許可で、警察に許可申請を出し、承認してもらう必要があります。盗難品が市場に出回ることを防ぐためと万が一、出回ってしまった際に、警察が出品元を辿りやすいように制定されました。

エアコンを無料回収する場合は必要ありませんが、不用品回収業者は買取を行うことも多いので不用品回収業者であればほぼ100%の確率で取得している許可です。

古物商許可を持たず、買取りすることは無許可営業として違法な行為に該当し、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます。

 【一般廃棄物収集運搬許可・産業廃棄物収集運搬許可とは】

一般家庭や事業所からゴミを回収し、適切に処分できる業者のみに各自治体が与えている許可です。不用品回収業者が「一般廃棄物収集運搬許可」や「産業廃棄物収集運搬許可」などの許可を自治体から得るためには、所在地や会社の経営状態、回収に使用する車両などを明らかにする必要があるので、違法な回収を行っている業者は申請していないでしょう。

不用品回収に必要な許可を取得せず、一般家庭や事業所からエアコンを無料回収することは5年以下の懲役または3億円以下の罰金が科せられる違法な行為です。

違法にエアコンを無料回収する業者2.見積書が無い又は内訳が不明瞭である

エアコンの無料回収する違法な業者は、見積書を発行しません。エアコンを回収する時には金額が発生しなくても見積書や引き取り書などを発行してくれます。「今回は無料だから必要ないです」と言われても、後からトラブルにならないために0円と記載された領収書を受け取りましょう。

見積書や引き取り書に内訳が全く書いていない場合にも注意しましょう。最低でも、「引き取った品物」と「日付」は回収業者に書いてもらいましょう。見積書や引き取り書の発行ができないのは、エアコンを無料回収した後に違法な方法で処分している可能性があります。

違法にエアコンを無料回収する業者3.会社所在地の記載がない

違法に営業する回収業者は身元がばれるのを防ぐため、会社所在地を明らかにしません。エアコンの無料回収を依頼する前には、必ず会社の所在地を確認しましょう。
会社の所在地はホームページや見積書、名刺などに記載してあるので、作業前に確認しておきましょう。所在地が無ければ不用品回収に必要な許可を申請できない為、無許可で営業している違法な不用品回収業者である可能性が高いです。

◆エアコンは4000円以上の資源価値がある◆

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エアコンを無料回収し、違法に処分する業者が存在するのはエアコンからは1台に付き4000円から5000円の資源を取り出せるからです。

エアコン内部には「鉄、銅、白金、ネオジウム磁石などのレアアース類、クロムやニッケルなどのレアメタル類」が含まれています。これを取り出した後のエアコンは再資源化するために費用が発生するので、違法にエアコンを無料回収する業者は取り出した後のエアコンを不法投棄している可能性が高いです。

エアコンの違法な処分方法 ①不法投棄

無料回収したエアコンに転売価値が無い場合、最低でも972円の家電リサイクル料金がかかります。その費用を無料にするために違法性が高い不用品回収業者は不法投棄します。

日本国内では不法投棄は違法行為であり、不法投棄をしたものは1,000万円以下の罰金刑または5年以下の懲役刑が科せられます

エアコンの違法な処分方法 ②海外輸出

エアコンには1台に付き5000円程度の資源価値があり、それは世界共通の価格です。海外に不正輸出し海外で価値ある金属のみが取り出されています。不正輸出は違法な処分方法で、許可を得ていない海外への輸出は「7年以下の懲役、700万円以下または価格の5倍以上の罰金」が科せられる違法な処分方法です。

エアコンの違法な処分方法 ③新しいエアコンを強引に買わせる

エアコンを無料で回収した後、新しいエアコンを強引に売りつけることで利益を得ている不用品回収業者もいます。エアコンを取り外す際には、自宅に上がり作業するので、逃げ場がなく怖い思いをして無理やり交わされてしまうケースもあります。
特に女性や高齢者が狙われやすいので、エアコンの取り外しには友人や親戚に一緒に立ち会ってもらうと良いでしょう。

◆無料回収してもらえるエアコン◆

新しく、正常に動くエアコンは回収後、転売できるので無料回収、もしくは買い取ってもらえる可能性があります。エアコンには取り外し工賃も発生するので、手元に残るのは買取り金額から工賃を引いた値段となります。

無料回収してもらえるエアコン1.国内のメーカー品で製造から10年未満である

パナソニックやダイキン、シャープなど国内の有名メーカーで、製造から10年以内のエアコンは需要があるので無料回収または買取りしてもらえる可能性が高いです。
エアコンプライム では
メーカー名:パナソニック
型番:CS-22H1W
容量:2.2kW
年式:2015年製

のエアコンが19,800円で買取りされています。

エアコンの買取相場価格は査定サイトから一括査定もできます。
おいくら
回収してほしいエアコンのメーカー名、製造年月日、状態、付属品(リモコン・説明書)の有無などを入力すると一括査定し、選択した店舗からメールで査定金額を教えてもらえます。

無料回収してもらえるエアコン2.正常に動く

エアコン、暖房機能共に正常に動くことも無料回収してもらえるポイントです。どちらかの機能が壊れていたり、水漏れや異音がする場合は無料回収してもらえる可能性は少なくなります。

無料回収してもらえるエアコン3.付属品が揃っている

純正リモコンや説明書が揃っていることもエアコンを無料回収または買取価格を上げる上でとても重要です。さらに、エアコンの排出用の新品ホースなどもがあれば、さらに無料回収や買取の可能性が高くなるでしょう。

◆エアコンを無料回収してもらう2つの方法◆

不用品回収業者やリサイクルショップで無料回収してもらう方法は「持ち込み」と「出張引き取り」の2種類があります。持ち込みをした方が買取価格から引かれる費用は抑えられますが、エアコンの取り外しには経験と知識が必要な上、室外機の重さは50kg以上あり、運ぶのが困難なので、引き取りに来てもらったほうが安心でしょう。

エアコンを無料回収してもらう方法1.不用品回収業者を利用する

不用品回収業者に依頼すると無料回収してもらえる可能性があります。不用品回収に必要な許可を取得していることが確認できる不用品回収業者は、エアコンを無料回収しても違法に処分しません。実際には無料ではない場合もありますがその場合には何にどれくらい費用が掛かるのか納得いくまで確認しましょう。

不用品回収業者・アース関東にエアコンの回収を依頼した場合

無料回収できる例:エアコン本体の買取価格8000円-基本料金3000円+取り外し費用5000円=0円
回収にかかる費用と買取り金額が相殺され実質無料になる

無料回収できない例:エアコン無料回収0円+基本料金3000円+取り外し費用5000円=合計8000円

エアコンを無料回収してもらう方法2.リサイクルショップを利用する

査定サイトなどで調べ、エアコンに買取価格が付くことが明らかな場合にはリサイクルショップに買取りしてもらう方法もあります。

無料回収できる例:エアコン本体の買取価格(8000円)=出張料金3000円+取り外し費用5000円
買取価格と出張料金が相殺され実質無料になる

無料回収できない例:エアコン本体は無料回収するが、基本料金3000円+取り外し費用5000円がかかる場合

無料回収されないエアコンの処分方法◆家電量販店に引き取ってもらう

エアコンが製造から10年を超えている場合やガス漏れなどの理由で故障している場合には無料回収してもらうことはできません。無料回収してもらえないエアコンは購入した家電量販店に回収してもらいます。リサイクル料金の他に各家電量販店で決められた収集運搬料や引き取り料などが発生します。

例:ヤマダ電機でエアコンを回収してもらう費用(回収のみの場合)
リサイクル回収料金972円(税込)+収集運搬料 1,080円(税込)+訪問回収費2,700円(税込)
=合計4,752円(税込)

例:ヤマダ電機でエアコンを回収してもらう費用(買替交換の場合)
リサイクル回収料金 972円(税込)+収集運搬料 1,080円(税込)
=合計2052円(税込)

費用はかかりますが、エアコンが適切に廃棄処分されたことを確認できる違法性のない処分方法です。

詳しい手順や費用は
ヤマダウェブコムホームページでご確認ください。

◆家電リサイクル料金システム加盟店ならエアコンを違法性なく回収・処分してもらえる◆

家電量販店以外でも「家電リサイクル券システム加盟店」であれば、正しく廃棄処分ができます。不用品回収業者やリサイクルショップが加盟店であるかはホームページの会社概要ページや取得許可ページにて確認できます。

以上、エアコンを無料回収できない理由と違法に処分されない為の方法をご紹介しました。エアコンを無料回収する違法な業者と関わらないように気を付けましょう。