ごみ回収!海外リサイクル事情 ところ変わればごみ回収も変わる!

ごみ回収コンテナ(ドイツ)トンネ

日本の複雑極まるごみ回収事情と比べて、果たして海外のごみ回収はどうなっているのでしょうか。

環境大国スウェーデンから砂漠の街、中東のドバイまで世界のごみ回収実態をもれなくレポートします。

シンガポールにはごみ袋で捨てる習慣がない

シンガポールは、街のどこを歩いてもチリひとつ見当たらないことで有名です。

そう聞くと一見ごみ回収先進国のように聞こえますが、なんとシンガポにはごみを袋に入れて捨てる習慣がありません。
そのため、この10年間でごみの量は倍々ゲームで増え続け、ごみ捨て場や焼却場も許容範囲を超える状況だそうです。

では、シンガポールのごみの捨て方はどうなっているのでしょうか。

一戸建てと高層住宅では事情が異なります。 

シンガポールは国の面積が狭いため、ほとんどの人が高層住宅の住人です。
ごみは、それぞれの家の中か各フロアに備え付けられたダスターシュートに、何でもかんでもバンバン捨てるそうです。
縦横30㎝×30㎝の大きさの穴が一つだけしかないので、分別するもしないも生ごみだろうが、ビールの空き缶だろうが、レジ袋なんかもポイポイ捨てちゃうんだそうです。

一戸建ての場合は、ごみ回収トラックが来る午前9時前に、どんな袋でもいいのでなんでも一緒くたに放り込んで入れて出しておけばいいそうです。

ごみは日曜平日を問わず毎日回収してくれます。

捨てる側にとってはなんと楽ちんですが、これで本当にいいのでしょうか、と心配してしまいます。

スウェーデンのごみ回収は
有人・無人のリサイクルスポットで

社会福祉の先進国スウェーデンは、ごみの回収システムも画期的です。

2つの回収スポットがあります。

ひとつは徒歩圏にある、EPR協会という組織が管理する約5800か所の無人のリサイクルステーションです。
市民は都合の良い時に行って廃棄物(容器包装プラスチック、古紙、ガラス、金属製容器)を品目毎の回収ボックスに入れます。ボックスにはセンサーがついていて満杯になると協会が回収するそうです。

もうひとつはマイカーで行ける距離にある、粗大ごみと有害ごみを捨てる有人のリサイクルセンターです。
約600箇所あって、品目毎のコンテナにそれぞれごみを投入します。
小型家電回収コンテナとか、PC・携帯電話コンテナといった具合に分かれています。

また、マイカーを持たない人のために、年数回、自治体が回収車で回って回収してくれます。

なんとエコな国でしょう。

中東ドバイ…摩天楼のかなたに咲いたごみの山

それでは、砂漠にドーンとそびえる世界一の高層ビルなどで有名なアラブ首長国連邦のドバイのごみ回収は、どうなっているのでしょうか。

どうやらシンガポールと大差なく、各アパートのごみ捨て場に通じているボックスに、入るモノはプラスチックだろうが、生ごみだろうが何でも構わずポイっと捨てます。

捨てられたごみは特別に処理されることもなく、ごみ運搬車に載せられ、都市部から離れた砂漠へと運ばれ、これまたポイっと捨てられます。
ですから、砂漠のそこかしこにごみの山が築かれたままの状態だそうです。

ちなみに、都市部には清掃員がいて清掃するのできれいなのだそうです。

永遠の都ローマ!静寂を破る空きビン落下の大音響

あなたは歴史のロマンを感じたくてローマを訪問されたことはないでしょうか。

一般観光客がよく行く歴史地区というエリアは見事に清掃され美しい景観が保たれています。

ところが住宅街に一歩足を踏み入れれば、ごみは結構放置状態のままです。

路上にはごみ回収のためのボックスがいくつか置かれています。

紙専用、プラスチックと金属用、一般のごみ用、生ごみ用などがあり、たまに古着専用のごみボックスもあるそうです。

ほかには釣鐘型のガラス専用ボックスがあって、穴に入れたビンが落下するとガシャンと割れる音がしてものすごいのだそうですよ。

イタリアは地域によって分別率が異なり、工業科の進んだミラノなどの北部地域の分別率は高いそうです。

リサイクル優先のアメリカには
粗大ごみの概念はない!

そもそもアメリカ人には粗大ごみという概念はなくて、大きなソファやベッドなどは引っ越しのときガレージセールで売ったり、慈善団体に寄付するのが一般的です。

寄付をすると、税金控除の対象にもなります。

つまりリサイクルするという考えが支配的なわけです。

それでは一般家庭のごみ回収はどうなっているかと言うと、州によってさまざまです。

カリフォルニア州では一般家庭から出るごみの半分をリサイクルすることを自治体に義務付けています。
それ以外のごみは、各市の定めたルールに従って衛生局から借りた専門容器に各家庭で入れて出します。

ルールは細かく規定されていて、割れたガラス容器は新聞紙などにくるんで普通ごみとして捨て、段ボールは日本と同じように平らにしてから出します。

以下はカリフォルニア州トーラン市のリサイクル容器に入れて可、不可のリストの一例です。

(可のもの)
アルミ缶、アルミ容器、ブリキ缶、ガラスびん、ガラス容器、プラスチック容器

(不可のもの)
アイスクリームのカートン容器、窓ガラス、リサイクルナンバーのないプラスチック容器など

また、乾電池や中身の残ったペンキ缶や化学薬品、肥料や殺虫剤、車のバッテリー、アンモニアベースの洗剤などは、家庭内危険ゴミとして専門の業者に回収を依頼するか、もしくは収集所に自ら持ち込むことが義務付けられています。

まるで信号?ごみとりどり
リサイクル大国ドイツ

ドイツはもともと日本と同じく資源の少ない国で、ジャガイモしか取れないという理由でジャガイモ料理が有名になったくらいですから、ことごみの分別ともなるとかなり細分化されています。
ごみは住宅地の一角かマンションの地下に置いてあるトンネという大型コンテナに捨てます。

(1)生ゴミは、茶色もしくは緑色のトンネ
(2)古紙は、青いトンネ
(3)リサイクル用容器包装 (緑のリサイクルマークが目印)は、黄色いトンネもしくは黄色いゴミ袋(地域による)へ。牛乳パックとかトマトの缶などです。かといって黄色いトンネに全種類のペットボトルを捨てる必要はなく、捨てる前にリサイクルマークが付いているかをまず確認したうえで、ついていればスーパーマーケットでデポジット代を返金してもらえます。
(4)ビン・ガラスは、ガラスの色によって分別します。透明なものは白いトンネへ、緑は緑のトンネへといった具合です。茶色なら茶色。ビンのふたやコルク栓は一緒に捨てられません。またビールビンはデポジット代を返金してもらえるものもあります。
(5)缶、アルミ類は、ビンと同じく専用のトンネもしくは黄色いトンネ
(6)再利用できないゴミ は、灰色のトンネへ。電球、ボールペン、歯ブラシ、ゴム製の物、たばこの吸殻、おむつなどが含まれます。
(7)粗大ごみは、電話で申し込んで回収依頼するか、収拾所に自分で持ち込みます。

さすがドイツ人らしい徹底ぶりですね。

地球を美しく!ごみ回収ルールを守ることが大切

以上のように、国によってごみ回収のルールは千差万別ですが、地球はひとつしかありません。美しい地球を守るために私たち一人ひとりが自覚をもって決められたルールを守りましょう。

(以下は参考資料です)
シンガポール http://www.gomibukuronews.com/kikaku/singapore/singapore_07.html
スウェーデン http://www.dowa-ecoj.jp/kaigai/recycle/recycle01.html
ドバイ http://japanese55ofarabian.blog.fc2.com/?q=%E3%81%94%E3%81%BF&charset=utf-8
ローマ https://ameblo.jp/vacanza-romana/entry-12212030630.html
アメリカ http://www.us-lighthouse.com/life/daijiten/trash.html
ドイツ https://www.handmadelife.eu/gomi-bunbetsu/