豆知識

不用品回収

不用品回収詐欺(悪徳業者)にあわないための見極め方

最近、違法な不用品回収業者による被害が多発しています。
法外な請求や、不法投棄などのニュースが後を絶ちません。
このような悪徳業者に依頼しないためには、どのように見極めればいいのでしょうか?
今回は認可を受けている不用品回収業者と悪徳な違法回収業者の見極め方をご紹介します。

最近よく聞く不用品詐欺って?

年末が近づいてくると、街中で見かけるようになる不用品回収のトラック。
スピーカーで無料をうたい、回収できる不用品を募っていますが、よく見ると一般的な軽トラックには業者名の記載がなく、作業服にもありません。
実は、このような回収業者は無許可で運営している違法悪徳業者です。
彼らは無料とうたっているにも関わらず、さまざまな理由をつけて高額な手数料などを請求してくる詐欺業者なのです。
また、回収した不用品を正規の回収場所ではないところに捨ててしまい、最終的に持ち主に再度引き取らせるといったトラブルメーカーでもあります。

違法な不用品回収悪徳業者の見極め方

不用品回収の業者には、大きく分けてこのように街中をトラックで回っている業者と、チラシやインターネットで宣伝をしている業者の2パターンがあります。
それぞれどんな特徴があるのか?
一体どんな違いがあるのか?
こちらについてまとめてみました。

ここが違う!不用品詐欺の特徴

まずは車に回収業者名などの記載もなく、作業着などを着用せずに回収を募っている業者は違法である可能性が非常に高いです。
特に流しや飛び込み営業をし、名刺や緊急時の連絡先なども所持しておらず、所在地を明かそうとしない業者は違法である可能性があり非常に危険です。
最初は愛想良く「すべて無料見積もり」「なんでも買い取ります」「とりあえず伺います」などいって相手を信用させるなどして、とにかく家へ上がり込むことを目的としています。
無料をうたって査定や回収のために家へ上がり込み、見積もりも作成せずにさまざまな理由をつけて高額な手数料を提示し、「処分を決めるまで帰らない」と居座るトラブルも相次いでいます。
時には数人で家へ上がり込むこともあるので、脅しのような押し問答に負けてしまい高額な料金を払ってしまった…などという事例もあり、一人暮らしの方や高齢者の方などは特に注意しましょう。
警察へ相談しようにも、会社名も連絡先も所在地もわからない業者の場合には警察も動くことができません。
自身も泣き寝入りをするしかなく、被害はどんどん拡大していきます。
不用品回収業者を選ぶ際には、業者名や所在地などを確認し、きちんとした営業の元に運営しているかを確認しましょう。

不用品回収詐欺にあわないために

このように違法に運営をしているものは、不用品回収業者の中でもごく一部です。
現在はインターネットから不用品回収業者を検索し、ホームページなどで実績などの確認や、口コミ評判の良い業者を自身で選び出せます。
業者によっては、不用品の回収だけでなく、再利用できるものは買取なども行ってくれる場合もあります。
不用品を回収するだけでなく、その後回収された不用品はどうなるのかも、知っておく必要があるのです。

不用品回収の悪徳業者4つの特徴

実際に存在する悪徳な回収業者の4つの特徴をご紹介します。
悪徳な不用品回収業者にあわないためのは関わらないことが一番の対処法です。以下4つの特徴に当てはまる回収業者には、依頼はもちろん連絡を取らないよう気を付けましょう。

①悪徳業者は必要な許可を取っていない

一般廃棄物の回収をしている業者は「一般廃棄物収集運搬業許可」再利用目的で買取る場合は「古物商許可」という許可が必要になります。
その中でも「一般廃棄物収集運搬業許可」は取得することが大変困難なため、多くの不用品回収業者が取得できていません。
一方、「古物商許可」は比較的取得しやすいのですが、リサイクル目的以外のもの(廃棄するゴミ)は回収することができません。許可を取得せずに、回収することはもちろん違法になります。
反対に、この2つの許可を取得している回収業者は運営面でしっかりした業者だと考えて良いでしょう。
この許可の有無は、基本的には回収業者のホームページ内に記載されていますので、依頼する前に必ず確認しておくことをお勧めいたします。

②悪徳業者はホームページがない

会社名、電話番号、スタッフ、許可の有無など、依頼する前に事前に調べておきましょう。
ホームページがなかったり、電話番号が携帯電話のみの記載であるなど不審に思う点があるときは依頼をやめておいたほうが安全です。
ポストに入っている回収業者の広告やチラシも、もし依頼するのであれば一度ホームページを確認してから依頼することをお勧めします。
しかし、ホームページ自体は、専門の業者に依頼をすれば簡単に作成できるので、ホームページがただ存在すれば良いのではなく、ホームページ内の内容をしっかりと確認しておく必要があります。

③悪徳業者は追加料金が発生する

請求される額が、見積もり金額と違うというところも悪徳業者の特徴の1つです。
特にこのようなトラブルに巻き込まれてしまうのは、若い学生や高齢者です。
なぜなら、悪徳な業者は「人を見て金額を決めている」からです。不用品回収に対しての知識が無さそうな人たちに、それっぽい理由を説明し、納得させて不当な金額を請求するという手口が多くあります。
はじめは、無料で回収と言っていたのに、後から料金発生…なんてトラブルはよくありますので、依頼する前に不用品回収業者の方に「追加請求の有無」をきちんと確認しておきましょう。

④悪徳業者で訪問系回収は要注意

最近では少なくなってきましたが、家に突然訪問してきて「要らないものはありませんか?」などと無理に回収しようとするケースも怪しい可能性が高いです。
しかも、無理な回収や買い取りは特定商取引法に違反する立派な違法行為なので、もし強引な言葉や行動があっても絶対に相手にしてはいけません。
仮に、回収してもらいたいものがある場合は、「事業者名」と「どんな目的で買い取ろうとしているか」の2点は必ず確認しておきましょう。これらを名乗らなければ、ほぼ悪徳業者と言っていいでしょう。
なぜなら回収業者には、事業者名を名乗らなければいけない義務があるからです。

安全のために優良な業者を選ぼう

口コミなどで評判のよい業者を選ぶことも大切ですが、一番よいのは市区町村から許可を受けている業者に依頼をすることです。
市区町村から許可を受けている事業者は、各行政のホームページなどで公開されています。
許可を受けている業者は適正な価格できちんと回収をし、処分の際には有害物質の処理や部品・製品リサイクルなどの処理も徹底し、一貫して最後まできちんと処分を行います。
きちんとした不用品回収業者を見極め、依頼をするところまでが私たちの責任です。
自分がトラブル巻き込まれないために、そして環境に配慮した方法で、不用品の処分を行いましょう。

詐欺だけではない!きちんと不用品回収業者を見極める理由

無許可の不用品回収業者は適切な廃棄物処理の許可もないため、回収した不用品をそのまま山中や河川へ不法投棄することがあります。
古い家電や家具などが、山道などに不法に廃棄されているのを目にすることもあるのではないでしょうか。
あれは違法な不用品回収業者によって不法に投棄された可能性もあります。
家電などには有害物質が含まれている場合もあるため、自然の中へ不法投棄をすると深刻な環境破壊につながります。
また不法投棄以外に、こちらも無許可の廃棄処理業者へ回収した不用品を卸し、違法に海外へ輸出され、再びその地で適切な廃棄処分が行われずに不法投棄されることで、土壌や河川の汚染問題も起こっています。
家庭から出た不用品の処分は、各市区町村の条例に従い処分することが大前提です。
私たちが大切に使用していた家具や家電が、知らぬ間に海外へ輸出され環境汚染の元となってしまわないためにも、きちんと許可を得た業者に依頼をし、不用品を最後まで適切に処分してもらうことが、環境保護にもつながっていくのです。
「時間がないから」、「無料と言っていたから」などの理由で安易に手軽な気持ちで違法業者へ依頼をしてしまうと、私たちだけが詐欺やトラブルの被害にあうだけなく、環境破壊や大気汚染などへと繋がるさまざまな問題を引き起こす原因となるのです。
そうならないためにも、きちんと調べたうえで許可を受けた業者に依頼しましょう。
家具家電、その他の不用品処分の方法についてお困り・お悩みの方は、ぜひリライフへお気軽にご相談ください。