廃品回収車が違法である理由と違法な処分方法・不用品の適切な処分方法

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廃品回収車が違法である理由と違法な処分方法・不用品の適切な処分方法

スピーカーから大音量で不用品回収の宣伝をしながら街中を回る廃品回収車の99%は違法な不用品回収業者です。東京都環境局でも違法な廃品回収車に不用品の回収を依頼しないよう、呼び掛けているほど、違法な廃品回収業者とのトラブル件数は年々増えています。

この記事では廃品回収車が違法である理由と違法な処分方法、そして適切な不用品の処分方法をご紹介します。

目次

廃品回収車が違法である理由1.廃品回収に必要な許可を得ていない

家庭や事業所から不用品や廃品を回収するためには警察や各市町村からの許可が必要です。

例えば、転売目的で不用品を回収する場合には「古物商許可」を警察に申請しなければなりません。この許可の目的は盗難品や不正に入手された品物が市場に流出することを防ぎ、万が一、市場に流出してしまった場合にも、誰が出品したかなど経由を辿れるようにすることです。

転売目的ではなく、家庭や事業所から排出されたゴミ(廃棄物)として回収する場合には「一般廃棄物収集運搬許可」や「産業廃棄物収集運搬許可」が必要です。これは各自治体が承認する許可で、この許可を取得している不用品回収業者は家庭から排出された一般ごみを収集し、ゴミ処分場などへ運搬・処分できます。

これらの許可を取得せず、家庭や事業所から不用品や廃棄物を回収することは5年以下の懲役または3億円以下の罰金が科せられる違法行為です。

廃品回収車が違法である理由2.会社の所在地や届け出が出されていない

不用品回収業に必要な「古物商許可」「一般廃棄物収集運搬許可」などの承認を得るためには、不用品回収業者の所在地や経営状態を明らかにし、各自治体や警察署に申請し承認される必要があります。

所在地や会社として届けが出されていない廃品回収車が各家庭からゴミや不用品を回収し、運搬するだけでも違法行為です。

廃品回収車が違法である理由3.拡声器に対する規制を守っていない

軽トラックに積んだスピーカーから「ご不用になった、テレビ、エアコン、ラジカセ、タイヤ、ホイール壊れたオーディオ機器はございませんか…?」と不用品の回収を宣伝しながら街中を回る「スピーカー回収型」と呼ばれる廃品回収車は「拡声器使用違反」に問われます。「住民の生活を守るため、拡声器の音量は55デシベルもしくは75デシベル以下に抑える」ように条例で定められています。

東京都の拡声器使用について詳しくは「東京都環境局ホームページ」に掲載されています。

廃品回収車の違法な処分方法と成り立つからくり

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不用品回収業に必要な許可を得ていない廃品回収車は指定ゴミ処理場との提携ができないため、廃品を適切に処分できません。廃品を適切に処分するにはリサイクル料金や処分費用、運営するための人件費や車両費が発生します。違法な廃品回収業者はこれら費用を以下のような方法で賄い、違法にゴミを処分することで成り立っています。

廃品回収車の違法な処分方法と成り立つからくり1.不法投棄をしている

無許可で営業している廃品回収車は各家庭から回収した品物を山林や空き地に不法投棄している場合があります。家庭や事業所から回収した廃品を指定処分場で廃棄処分するには4トントラック一台につき1500円程度の費用が掛かります。

違法性がある廃品回収車は回収した廃品を不法投棄し、処分費用を0円にすることで成り立っています。もちろん不法投棄は違法な行為であり1,000万円以下の罰金刑または5年以下の懲役刑が科せられます。

廃品回収車の違法な処分方法と成り立つからくり2.海外に不正輸出をしている

違法な廃品回収車の中には回収した物を不正に海外へ輸出している業者もあります。資源はここ数年、地球規模で高騰化しています。日本国内では分解し、価値のない資源は適切に処分されていますが、海外では価値のある資源(鉄やレアメタル)だけを取り出し、資源として価値が無いものは埋め立てたり、街中に山積みにされています。

不正輸出をする廃品回収業者は輸出業者に回収した不用品を売却することで利益を得ていますが、輸出許可を得ていない海外への輸出は7年以下の懲役、700万円以下または価格の5倍以上の罰金が科せられる違法な行為です。

廃品回収車の違法な処分方法と成り立つからくり3.相場価格以上の請求をしている

廃品回収業者は不用になった回収物を指示するだけでトラックに積み込んでくれるでしょう。そして、全ての積み込みが終わった後に、「この量だと思っていたよりも多いから」や「特殊な処分方法が必要だから」などと様々な理由を付け、相場価格以上の金額を請求します。

支払いを断ると「作業料」や「出張費用」などの理由を付け、金額を請求されるので女性や高齢者は恐怖心から断りづらく言われるがまま支払うといったトラブルが増えています。

違法な廃品回収車は相場より高い回収費用を請求することで成り立っていますが、契約書を交わさず口頭のみで料金を告げ、金銭を要求するのは違法な行為です。

廃品回収車の違法な処分方法と成り立つからくり4.強引な買取りや窃盗をしている

自宅に上がり込み、回収を依頼していないものまでトラックに積み込み、脅しに近い言葉で強引な買取りをする廃品回収車は強引に買取りした物を転売することで利益を得ています。強引な買取りは恐喝罪にあたりますし、依頼者の同意がない積み込みは窃盗罪とみなされます。

窃盗罪は10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されますし、恐喝罪は懲役10年以下の罰が科せられるどちらも違法な行為です。

廃品回収車の違法な処分方法と成り立つからくり5.個人情報の流出をしている

違法な廃品回収業者の中にはパソコンやスマートフォンを回収し、そこから個人情報を抜き取り、売ることで利益を得ている業者もいます。個人情報が流出されると知らない番号から突然、勧誘の電話がかかってくることや身に覚えのない請求書が送られてくる危険があります。

個人情報の流出は「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」の刑事罰が科せられる違法な行為です。

◆違法な廃品回収車に依頼してしまった時の対処法◆

廃品回収車が違法だと知らず、依頼した後であれば、「消費者ホットライン」または「居住地の消費生活センター」へ電話で相談しましょう。相談する時には、廃品回収車に依頼した日時や支払った金額、廃品回収車の特徴などを伝えるようにしましょう。

消費者庁が管理する 消費者ホットライン 電話番号「188」(市外局番なし)

居住地の消費生活センターは「行政独立法人 国民生活センター」から検索できます。

違法な廃品回収車に依頼せず、不用品を処分する方法1.自治体に依頼する

1つ目は自分の住んでいる自治体に粗大ごみや不用品の廃棄処分を依頼する方法です。電話やホームページから収集日、収集場所、処分にかかる費用を確認し、回収日の予約を取ります。指定収集日までに粗大ゴミ処理券(リサイクル券)をコンビニやスーパーマーケットで購入し、回収してほしい粗大ゴミの見やすいところに貼りましょう。そして指定収集日の朝7:00~8:00の間に指定収集場所へ出すと、自治体の廃品回収車が引き取ってくれます。

処分にかかる費用は大きさにより異なりますが、粗大ゴミ1つに付き500円から2500円程度と決められており、最も安く粗大ゴミを廃棄処分できる方法なので、処分費用を抑えたい方にはおすすめな方法です。自治体によって粗大ごみ収集日は決められており、予約をしてから回収されるまで1週間~1か月程度時間がかかる処分方法です。

例:東京都世田谷区で大人用電動自転車1台を粗大ゴミとして出す場合

処分にかかる費用:1200円

東京都世田谷区ホームページ(粗大ゴミの出し方)

違法な廃品回収車に依頼せず、不用品を処分する方法2.不用品回収業者に依頼する

2つ目は不用品回収業者に依頼する方法です。ホームページや電話などで不用品回収業に必要な許可を持っている、違法性が無い不用品回収業者見積もり依頼をしましょう。電話などで回収してほしいものと見積りの希望日などを伝え、見積もりや回収に来てもらいます。

不用品の回収にかかる費用業者により異なりますが、回収費用の相場価格は基本料金(3000円~4000円)と品目別の回収費用の合計です。基本料金の中には人件費や出張費などが含まれています。

例:不用品回収業者東京アースに大人用電動自転車1台の回収を依頼する場合

処分にかかる費用:2000円(回収費用)+3000円(基本料金)=5000円

となりますが、回収物が転売できる(年式が新しい、需要がある)場合、回収費用が安くなることもあるので、見積もりの際に交渉してみましょう。回収依頼の電話やメールをした日に見積もりや回収に来てもらえることもあるので、回収費用よりも早さを重視したい方にはおすすめな方法です。

安心な不用品回収業者1.「不用品回収アース東京

「古物商許可」や「産業廃棄物収集運搬許可」はもちろん、特に関東圏では取得が難しいと言われる「一般廃棄物収集運搬許可」を取得している不用品回収業者です。ホームページに掲載されているお客様の声からはスタッフの丁寧な対応が期待できます。

安心な不用品回収業者2.「ワンツースリー

パックプラン(積み放題プラン)が得意な不用品回収業者です。パックの中に車両費や階段料金(3階以上は別途追加など)、スタッフ追加料金など詳しく掲載されており、後から思わぬ追加料金が発生することは少ないでしょう。

安心な不用品回収業者3.「エコゼスト

買取出来ない品目についてもはっきりと記載されています。「なんでも回収できる」と言わないところから違法性はないと判断できます。

以上、廃品回収車が行う違法行為と不用品を適切に処分する方法をご紹介しました。廃品回収車に関わるとトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。不用品は正しい方法で処分し、トラブルに巻き込まれないように正しい知識を持っていると良いですね。