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大学生でも孤独死する危険!予防策は?万が一はどうする?

19歳の大学生が自宅アパートで孤独死―若いからといって安心は禁物

今から7年前の2011年、当時19歳だった1人暮らしの大学生が自宅アパートで亡くなっていたというショッキングなニュースが流れました。
原因は、殺人でも自殺でもなく、孤独死
件の大学生は自ら救急車に119番通報していましたが、救急車は出動せず、9日後に遺体で発見されたそうです。
他にも、2008年、23歳の大学生が寮で孤独死、半月後に発見されるというケースもニュースで報じられました。 孤独死というと、1人暮らしの高齢者が焦点に上げられがちですが、まだ20代に差し掛かったばかりの若者でも けして他人ごとではありません。

20代の若者に孤独死が急増している3つの理由と防止策

では、なぜ大学生などのまだ20歳前後の若者の間で孤独死が加速しているのでしょうか。 その理由は大きく分けて3つあります。

理由1 一人暮らしで普段の人間関係が希薄

孤独死が起こりやすい一つ目の理由として、子供が大学進学などで一人暮らしを始めたことが挙げられます。
家族で暮らしていた頃は子供の体調変化を直に確認できていましたが、親元を離れてしまったことで親が子供の体調が悪い時に気づくことができないことが原因です。
特にメールや電話でもあまりやりとりをしない親子は注意。
先ほど紹介したニュースの大学生のように、孤独死が発覚してはじめて親が子供の置かれた現状を知ることもありえます。
さらに危険なのは、親兄弟だけでなく、まめに連絡を取る友達がいない場合です。
このケースでは、誰も体調不良に気づかれないまま、孤独死に至る危険があります。
防止策としては、親兄弟や周りの人がまめに連絡を取り、子供の様子をある程度把握しておくことです。

理由2 体調が悪く無理をしていても周りに伝えない

一人暮らしで、親や友人と定期的に連絡をとっているにもかかわらず、孤独死に至ることもあります。
そういう傾向にある方に共通するのは、無理をしていても周りに言わない人。
風邪をひき体調が悪くても、心配をさせたくないという想いから、「大丈夫だから」と我慢した結果、病状が悪化して孤独死に至ってしまうケースがあります。
この場合の一番の予防策は、『無理をしない、させないこと』
本人が自分の命の危険に気づくことも大事ですが、普段から体調が悪くても無理しがちな人には、周りが気づき、多少無理やりにでも休養を取らせることも重要です。

理由3 若年性貧困

3つ目の理由は、「ワーキングプア問題」に代表されるような貧困が若年層にも広がっていることにあります。
昔は大家族で暮らすことが多く、良い仕事にありつけなくても家族の扶養でなんとかなることも多かったのですが、現在は核家族化が進み、高齢化と少子化の影響による年金の減額など、ギリギリの生活を送る親も多いため、子供が親を頼れないケースも多いのです。
まだ若い身でありながら正規雇用にありつけず、派遣切りにあい、頼る人もいないまま孤独死を迎えてしまうのは、あまりに悲しい現実です。

今年の酷暑は突然の孤独死に注意!

貧困や、病気などの要因以外にも、ある日突然孤独死が起こるケースがあります。
特に今年の夏は異常ともいえるほどの酷暑で、連日熱中症が原因で倒れる人が後を絶ちません。エアコンがない部屋で寝ていた方が熱中症でなくなるニュースも頻繁に放送されています。
報道では高齢者のケースが多く報道されていますが、大学生などの若年者も例外ではありません。大学生が熱中症にかかりアパートで突然亡くなったというケースも報告されています。
こうした熱中症による孤独死に効果的な予防対策は、とにかく水分補給と温度調節
夏の気温が大幅に上がった現在では、窓を開けて扇風機をかけるだけでは温い空気が循環するだけで熱中症対策にはならないと言われています。
特に今年は夜も注意。節約したいからとエアコンをつけないのは禁物です。
熱中症による孤独死を防止するためには、夜の間もエアコンを切らず部屋の温度を一定に保つ(28℃くらい)ことや、水分補給(汗をかいている時はポカリスエットなどのスポーツドリンクが望ましい)をしっかり行うことが大切です。

万が一孤独死が起きてしまったら…片付けのプロへご相談を

実際に起こってほしくはありませんが、もし孤独死が起きてしまった場合は、身内などで後の処理を行う必要があります。
しかし、孤独死は発見が遅ければ遅いほど、後片付けに大変な時間を要すことになりますし、ひどい汚れや匂いがしみついた部屋は、素人では到底以前の状態に戻すことができません。
そんな時は、その道のプロに依頼するのがおすすめです。
リライフでは、不用品の回収、ゴミ屋敷清掃の他、孤独死などの特殊清掃も取り扱っておりますので、もしもの際はぜひご相談ください。